大和には 群山あれど(万葉集)
Post by 喜八
城内実さんが2008年09月23日の日記で紹介されている「万葉集」舒明天皇御歌の読み下し文と現代語訳を、『新 日本古典文学大系 第一巻 萬葉集一』岩波書店(1999)から転記します。
天皇の、香具山《かぐやま》に登りて国を望《のぞ》みたまひし時の御製《ぎょせい》の歌
大和《やまと》には 群山《むらやま》あれど とりよろふ 天《あめ》の香具山 登り立ち 国見《くにみ》をすれば 国原《くにはら》は 煙《けぶり》立ち立つ 海原《うなはら》は かまめ立ち立つ うまし国そ あきづしま 大和の国は
以下は現代語訳です。
天皇が香具山に登って国見をされた時の御歌
大和の国には多くの山々があるが、最も近い天の香具山、そこに登り立って国見をすると、広い平野には、炊煙があちこちから立ち昇っている。海原には、白い鴎《かもめ》の群がしきりに飛び立っている。素晴らしい国であるよ、(あきづしま)大和の国は。
いわでもながなの解説を付け足しておきますと「炊煙《すいえん》」は「飯をたくかまどの煙」です。もちろん昔はガスなどありませんから、木を燃やして飯を炊き、煙が立っているのですね。
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